Sweet Chocolate Kiss(短編)
「おまっ……」
クッキー妹の仰天発言に固まる顔と固まるカラダ。
ポロっと手のひらからこぼれ落ちて、ポンポンポンポーンと明後日の方向へ進んでいくボール。
「おまっ…、なっ…!!!!」
なんで部外者のコイツがあの事件を知ってんだよ!!!
口をポカンと開けながらバカ面丸出しでクッキー妹を指差すと
「あのね。二人を見てれば、何が起こったのかなんてすぐピンときますよ。」
えぇっ!!!???
女は“オンナのカン”っていう超能力が使えるって聞いたコトがあるけど…。
それがそうなのか??!!
これがそうなのか!!??
あたふたしながら、そんなアホなコトを考えていると
「あのねー。この際だから言いますけど、ちょこセンパイの気持ちなんてバレバレでしたよ?
あんなにスキスキオーラが出てたのに…気づかなかったんですか??」
そう言って、クッキー妹は呆れたように俺を見つめる。