Sweet Chocolate Kiss(短編)
こわっ!!!!!
その悪魔な表情にびくついて、一瞬体をビクつかせると悪魔はゆらりと立ち上がって
「じゃあ聞きますけどね!!センパイ、私に彼氏ができたらイライラしますか?」
ビシッと俺を指差した。
「え…?しな…い…。」
「じゃあ質問その2
私が誰かとキスする現場を目撃したら、切なくなります?」
「なら…ねぇ…、かなっ?」
何故かクッキー妹は質問するたびにズズイッと俺に一歩ずつ迫ってきて。
その座った目と怒りのオーラが怖すぎて、追い詰められた小動物のように、逃げるように後ずさりしていく、俺。
そんな俺に対して
「じゃあ質問その3
私が誰か男の人と一緒にいたら、嫌な気持ちになったりしますかっ?」
「あ…、ならねぇ…かな?」
「じゃあ質問その4
佐加美センパイが森永センパイに言い寄ってたらイライラしますか?」
「はあ?森永ココアに?
絶対ならねぇ。俺は死んでもなんねぇぞ。」
クッキー妹は質問の手をゆるめようとはせず、着実に俺を追い込んでいく。