桜舞う中で
18



‥再び体育館は静まり、残すところは卒業証書授与と退場のみ。




後少しで式が終わっちゃう



そう思うとまた緊張してきた。









『ふぅーっ‥』


式も終わり、私は心を落ち着かせる為に深呼吸する。




「桜姫っ!

いよいよだね」




どうやって先輩に告おうかと考えていると、雅に声を掛けられた。


走ってきたのか肩で息をしている。




「頑張ってよ!!

きっと何とかなるから‥


じゃ、行ってこい!」



『うん!』




背中をバシンと叩かれた私は、先輩を捜しに走った。






何だか 雅に勇気をもらった気がする…





< 17 / 22 >

この作品をシェア

pagetop