桜舞う中で
18
‥再び体育館は静まり、残すところは卒業証書授与と退場のみ。
後少しで式が終わっちゃう
そう思うとまた緊張してきた。
『ふぅーっ‥』
式も終わり、私は心を落ち着かせる為に深呼吸する。
「桜姫っ!
いよいよだね」
どうやって先輩に告おうかと考えていると、雅に声を掛けられた。
走ってきたのか肩で息をしている。
「頑張ってよ!!
きっと何とかなるから‥
じゃ、行ってこい!」
『うん!』
背中をバシンと叩かれた私は、先輩を捜しに走った。
何だか 雅に勇気をもらった気がする…