桜舞う中で
21



『あの‥

返事とかは別にいらないんで


先輩が卒業しちゃう前に伝えておきたかっただけだし

だから
気にしないで下さい』




変に悩ませちゃったら悪いしね。




『じゃ‥』



そう言ってその場を後にしようとした私は






「待って」



という声と掴まれた腕により、足を止めた。





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