桜舞う中で


『~っ//

先輩は式出なくていいんですか?』



この胸の高鳴りを気付かれたくなくて、話題を逸らした。



「んー…

入学式って退屈じゃん?

それより此処にいた方が何倍も良いし


俺、桜好きなんだよね」



そう言って微笑む先輩にやっぱりドキドキしてた。


…今日初めて会ったのに

私―…



「ね

そう思わない?」


『‥っ

そ うですね』



問いかけに同意しながら、ここを…先輩の側を離れたくないって思ってた。



入学式なんて、もうどうでもよくなってた。




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