桜の恋
○咲き始め○

あの時挨拶してくれたあの男性。

『こんにちは‥』

あの姿がやけに目から離れずにいた。私はなぜ挨拶してくれたのだろう‥?私迷惑だったかな‥?
‥‥‥‥そぅ‥だよね!また明日はやくいって聞いてみよう!はっきりと!私は午前2時に寝た。

‥‥ピピ‥
「んんッッ‥」

目覚ましが段々大きく鳴る。
‥‥‥ピピピピッッ

「はぃはぁ~い‥」
‥‥ピピピピピピッッ
「おきます、おきますよぅ。」

ガチャンー。目覚ましを止めた。昨日は夜中まで起きてたせいか、寝不足だった。明日またあの人にあって聞くんだ!とおもって考えていたら次から次えと質問が出てきてしまって寝るのがおそくなったんだ。

「さぁて、支度していざ行きますか!」
私は支度をすまし、自転車をこいだ。桜の咲く岡に向かってー。

「あれ?‥いないなぁ男の人。」

時間帯がはやかったのかまだ男性はいなかった。私は少し周りを見渡した。男性の姿はなかったけれどいいものをみつけた。

「あ~ッッ☆」

私は上をみた。

「桜がヒラキ始めたぁ☆」

桜の花がぽちぽちと咲き始めた。まだほんの少ししかないが鮮やかなピンク色をしている。

「早くきたかいがあったぁ!ラッキーラッキー☆」

ーガサガサー
暖かい風が吹く。

「あれ?」

私は声がした方をびっくりして振り向いた。

「あっ‥!」

「先約がいましたか。(笑)それも可愛お嬢さんですか。」

可愛お嬢さんーなんて初めて言われた。私は驚いて声がでないのもあるし、緊張して声がでないのもあった。

「ああ‥桜の花をみていたんですか?綺麗に咲き始めましたね。」

私は言葉つまりつつ‥

「あっ‥はい!」

なんてぎこちない返事だろう。私は心の中で深呼吸した。

「あっ‥あのうぅ‥」

「‥?はい‥?」

私は気持ちをおちつかせて昨日考えた質問をいった。

「ここで毎日なにをやってるんですか?」

「僕ですか?」

「あっ‥はい!」

緊張して出る言葉がすくなかった。

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