ひとりごと*2012


お店には様々な器や小物
綺麗に飾られてある

その隣に珈琲が飲めるスペースがあり

30客の珈琲カップが飾られ
その中から自分のお気に入りを見つけ、そのカップに珈琲を入れて下さる

 

私は桜の絵が描いてある
カップを選んだ

私が来る前には店内いっぱいのお客様だったらしいんだけど

『今日はきっと貴女が最後のお客様』

店主さんがそう言われ
結局閉店時間までの3時間余りを店主さんから色々なお話を聴くことになった

店主さんは絵も書く方で店内に何点か飾られていた
感性豊かな方

買い物をしてすぐに帰るつもりが店主さんの話に聴き入り夢中に

話の内容は店主さんの生き様や不思議なお話など

何て言うか初対面なのに
『貴女には話しておくわね』と『普段は話さないことなのよ』と言いながらとても奥の深い話まで

私の中で解決出来ず分からないでモヤモヤとしていたこともお話を聴いて納得出来たこともあった

とても不思議な店主さん

人の心の中が見えるのかしら

お話を聴いてる間ずっと目が離せないでいた

これから歳を重ねる前に人生でとても貴重な出逢いをした

とてもとても不思議な体験でした

私には無くてはならないお店になったと思う



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