伯爵と妖精~新しい息吹~
「きっと書斎でございますわ」
それを聞いて、リディアは走り出した。

エドガーの書斎に着いてドアを開け、
「エドガー…、ちゃんと話がしたいの」
「離婚話じゃなきゃ聞くよ。はいって」
腕を引かれ緊張が走った。
「エドガー、今からする話をちゃんと聞いてね…」
「あぁ、ちゃんと聞くよ」
深呼吸をし、
「エドガー、私…妊娠したの」
「本当なのかい…?」
頷いた。
「今日わかって…その…エドガー?」
いつの間にかエドガーの腕の中にいた。
「僕はなんて幸せ者なんだろう…、神に感謝しなくちゃ!」
あぁ、話して良かった。
素直に思った、
「でもリディア…、やっぱり夫婦は一緒に寝るべきだよ」
真剣な顔をしたエドガー。
「えぇ、私が間違っていたわ」
すると抱き上げられていた、
「ベットまで抱いていくよ」
恥ずかしかったが、彼に迷惑をかけたと思うと拒否できなかった。
「お、お願いするわ…」
俯きながら答えると、
「僕の妖精にはいつ会えるかな?」
「まだまだ先よ」
リディアも早く会いたくなった。
私たちの妖精に…
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