ナマイキ彼氏。



ムッとして彼を睨み付ける。



「じゃあ、なんでよ!?」



「女よけだよ。」



はぁ!?



女よけぇぇ!?






意味がわかんないって顔をしたら、彼はめんどくさそうに話しはじめた。






「俺、女にキャーキャー騒がれんの苦手なの。彼女いれば、そういうの少しはおさまるでしょ?だから一花を偽彼女にしたいわけ。」





…なるほど。



確かに理屈は分からなくもないけど…





「なんで私なの?アンタなら、私じゃなくてもっと可愛い子が彼女になってくれるじゃん。」




てか、むしろそうしてほしい。



なにが楽しくてこんなヤツと付き合わなきゃいけないわけ!?






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