ナマイキ彼氏。
目で「離れて」って訴えるけど新太は気づかないふり。
しょうがなく、さっきまで新太と一緒にいた女の子達をちらりと見た。
……すんごい剣幕で私の事を睨み付けているではないか。
怖っ!!
私の様子に気づいた新太が小さな声で話した。
「演技しろ。
俺達が恋人同士だってわかるように…」
はぁ!?
演技!?
って顔で背後にいる新太を見たらにらまれた。
だから!
私は別に彼女なんかじゃないの!!
新太が欲しいなら喜んで譲ります。
なのに…
なんでわざわざ敵増やすようなことしなきゃいけないの!?
しばらく続くにらみ合い。
結局折れたのは私だった。
…わかったよ。
やればいいんでしょ!?
やれば!!