ありのままの、あなたが欲しい。
「もれる~~!!」


「ちょ、ちょっと待って!!」



モジモジしだす愛斗を宥めつつ、勢い良くショージさんを振り返る。



「ショージさん!トイレ!!」


「へっ!?…あぁ、ハイ」



一瞬ギョッとした彼だけど、すぐに私の要求を理解してショージさんの部屋の鍵を開けてくれた。


同じ間取りだからトイレの位置はすぐわかる。


慌ただしく愛斗を連れていき、トイレの扉を閉めては~っと息を吐いた。



「大変ですね」



部屋に荷物を置きながら、ショージさんは可笑しそうにクスッと笑う。


私は苦笑いしながら「えぇ、まぁ…」と呟いた。


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