ありのままの、あなたが欲しい。
勢いで上がってしまったけれど、改めて部屋を見回すと思ったより綺麗に掃除されている。


でも漫画や服が大量にあったりして、男のコらしい部屋だな、なんて思った。



「今度はゆっくりお茶でもしに来てください」



キッチンの辺りに立つ彼が爽やかに微笑みながらさらりと言った。


トイレの前から動かないまま、私は眉をひそめる。



「…私はあなたの飼い猫になる気はないから」


「なんでそういう意味にとるかな」



苦笑するショージさんだけど…

あなたが言うんじゃそういう意味にとられても仕方ないと思うわよ?


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