ありのままの、あなたが欲しい。
「おー、皆久しぶりだなぁ!」



そんな森井さんの声が聞こえているのかいないのか、皆何か叫びながら店内に流れ込んできた。


驚いて目を丸くしていると、何やら聞き覚えのある声にピクッと耳が反応する。



「はい、皆サクサク選んで~」



やる気があるような無いような、この抑揚のない声はまさか……


後から店内に入ってきたその人物に、私は目を見張った。



「ショージ、さん…!!」


「……えっ、藤咲さん!?」



お互いに驚きで目を見開いて固まる。

まさかこんな所で会うなんて…!!


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