ありのままの、あなたが欲しい。
私達だけ時間が止まっているかのような景色の中、森井さんも驚いた様子で私達を交互に見る。



「なんだなんだ!?あんたら知り合いだったのか!?」



ショージさんの後ろからひょこっと顔を出したジャージ姿の女の子も、不思議そうに私達を見ている。



「……あ、あの…アパートのお隣りさん、なんです」


「お~そうだったのか!!そりゃすごい偶然だなぁ!」



我に返った私がそう言うと、森井さんはなんだか嬉しそうにショージさんの肩をポンポンと叩く。



「このコはアカシヤの支援員なんだよ!なぁ、とうかいりん君!」


「…あぁ…ハイ。そうなんです」


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