ありのままの、あなたが欲しい。
え?森井さん、名字間違えてるけど…。

ショージさんは訂正すらせずに苦笑いするだけだし。


でも二人はなんだか仲が良さそうで、そんな彼らのやり取りに私も思わず笑ってしまった。




それから皆がお菓子を選んでいる間、レジのカウンター越しにショージさんと話していた。



「まさか噂の超美人が藤咲さんだったとはね…」


「え??」


「あ、いや。こっちの話」



彼の呟きがよく聞き取れず首をかしげていると、眼鏡をかけた男性がこちらに歩いてきた。



「ショージさん!クッキーとチョコレートとおせんべいを買っていいですか!」


「お菓子は一人一個です」


「はいッ!!」


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