ありのままの、あなたが欲しい。
「…やべ、あのコに任せっきりだった」



不意に思い出したように言うショージさんの目線を追うと、さっきのジャージ姿の女の子がせっせと彼らのお世話をしている。


まだ幼さの残る顔立ちで初々しい印象の女の子だ。



「あのコも支援員?」


「そう。だいたいいつも支援員はペアで活動するんで」


「へ~ぇ…それだけ?」


「何すか、それだけ?って」



私の疑わしげな眼差しに気付いたショージさんは、“まいったな”と言うように苦笑する。


だって節操なしのあなたのことだもの…

あのコもすでに手なずけてるかもしれないじゃない。


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