ありのままの、あなたが欲しい。
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梅雨が明けた7月のある日の夕方。


周りを囲むように立ち並ぶ木々の間から、オレンジ色に染まる空が覗く公園のベンチに座っていた私は。

サッカーボールを追い掛ける愛斗と、その先で声をかけるショージさんの姿を眺めていた。



比較的涼しい時間を選んでみたものの、愛斗は汗びっしょり。


それでも楽しそうな彼らを見ていると、私も自然と笑顔になっていた。



「ショージ、リフティングできる!?」


「んーまぁ、ちょっとだけならね」


「やってやって!」



急かされたショージさんは、足の甲や膝で器用にボールを操る。


愛斗はそれを尊敬の眼差しで見上げていた。


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