ありのままの、あなたが欲しい。
「マナトくん!」



ショージさんが呼ぶと、愛斗はボールを持ってこちらに走ってくる。

しゃがんで目線を合わせると、ショージさんはにっこり笑ってこう言った。



「みんなで遊園地に行こう!」



──ゆ、遊園地!?


目をキラキラさせる愛斗と、目を見開く私。



「ほんと!?ショージが連れてってくれるの!?」


「おー、まかせろ」


「ちょ…ちょっと待ってよショージさん!!」



思わず止めると「何で?ダメ?」とキョトンとした顔で首をかしげる。

愛斗も同じ顔で見つめてくるものだから、うっと言葉に詰まってしまう。


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