ありのままの、あなたが欲しい。
愛しているから怖い
◇Side 夏芽
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ショージさんとの電話を終えて携帯を閉じた私は、頭をかかえながら深いため息を吐き出した。
あんなこと…言うつもりじゃなかったのに。
だけど、私の中には言いようのない不安が次々と押し寄せてくる。
──三年前の悪夢が蘇ってくる…
「ショージ、まだお仕事終わらないの?もうすぐ花火始まっちゃうよ」
不満げな愛斗の声で我に返り、私は少し眉を下げて微笑む。
「…そうみたい。もう少し待って来なかったら、マナは先にご飯食べちゃいなさい」
「えーやだぁ」
「しょうがないでしょ!
…でも、早く来るといいけど」