ありのままの、あなたが欲しい。
そうか…そうだよな。


亜優は今彼氏とうまくいってないんだから、武田さんが付け入ることだって容易いかもしれない。



武田さんの一言でそれを理解してゆっくり頷いていると。


「武田っち、亜優ちゃんのことが好きなの~?」


と言いながら、悪戯な笑みを携えて一人の女の子が近付いてきた。


この子も利用者の一人だが、かなり軽度の障害らしく言動はほぼ健常者と変わらない。



「聞いてたのかよ…」


「聞いてたよ、バッチリ!
で!?告白するの!?」


「うーるーさい。ほら、もう昼休みは終わりだ!さっさと行け」


「なにそれー。ひどーい」


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