ありのままの、あなたが欲しい。
俺も亜優との関係もきっちり終わらせないといけないな。


そして、このことは絶対にバレないようにしておかなきゃいけない。


武田さんが俺らの関係を知ったら相当ショックを受けるに決まってるのだから。



それでもやっぱり罪悪感は拭えない。

夏芽さんも、不倫している時はこんな気持ちだったんだろうか……。



作業に取り掛かり始めるも、彼女の姿がまた思い浮かんで頭を抱えつつため息を漏らす。



「あー…俺、重症?」



逢いたい……夏芽さんに。


少しでいいから顔が見たい。



確か今日は『店長がいないから少し残業する』とかって言ってたような気がする。

帰りに寄ってみるか…。



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