ありのままの、あなたが欲しい。
俺の思考を遮るように、マナトくんの元気な声が響いた。

それに反応して、女性がニンマリと意味深な笑みを浮かべる。



「へぇ~~。あなたがショージくんね?」


「え…と、はい。そうですけど…?」


「夏芽からよーく話は聞いてます!
あ、あたしは夏芽の親友のゆりあ。今日はマナトくんのお迎え係をやってきたの♪」



マナトくんと繋いだ手を前後に振りながらニコッと笑う彼女。


やっぱりそうか、この人がゆりあさん…。

俺も夏芽さんから話は聞いていたから知ってる。



「あ…初めまして。東海林 叶です」


「初めましてー!
や~ん、あたしずっと会いたかったの!夏芽の言う爽やかイケメン君に♪」


「ちょ、ちょちょっとゆりあ!!」


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