ありのままの、あなたが欲しい。
マナ……どこへ行ったの!?


すっかり暗くなっているし、この辺りは入り組んでいるからすでにショージさんの姿も見当たらない。



「愛斗──っ!?」



それでも名前を呼びながら、とりあえず大通りを目指して走る。

暗くはなっているけれど、まだこの時間帯は車の通りも多い。


お願いだから事故になんて遭わないで──!!



走りながら、後悔の涙が頬を伝っていく。


愛斗の気持ち、お母さんは全然わかってなかったね──。



「ごめんね…マナ…!」



謝ってもどうにもならないけれど、

今は早く、この腕で何より愛しいあの子を抱きしめてあげたい──…








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