ありのままの、あなたが欲しい。
どうやら森井さんはマナトくんから俺達がケンカしたって聞いたみたいだな…。
まぁあながち間違いでもないが。
「この花はスズランエリカって言ってな」
「「……エリカ?」」
俺と夏芽さんの声が重なり、森井さんは口角を上げると店の外の花壇に植えられている花を指差した。
まだほとんど咲いていないが、白い蕾が枝葉のようにたくさん付いた、高さ50cmくらいの植物がある。
「実はこの店の名前は、嫁さんの名前とこのエリカって花から取ったものなんだ。
同じ名前の花があるって聞いてから、結婚する前から俺はこの花を嫁さんに送ってアプローチしてたわけさ」
意外とロマンチストだろ?
なんて言って、森井さんは目を細めてはにかむ。
まぁあながち間違いでもないが。
「この花はスズランエリカって言ってな」
「「……エリカ?」」
俺と夏芽さんの声が重なり、森井さんは口角を上げると店の外の花壇に植えられている花を指差した。
まだほとんど咲いていないが、白い蕾が枝葉のようにたくさん付いた、高さ50cmくらいの植物がある。
「実はこの店の名前は、嫁さんの名前とこのエリカって花から取ったものなんだ。
同じ名前の花があるって聞いてから、結婚する前から俺はこの花を嫁さんに送ってアプローチしてたわけさ」
意外とロマンチストだろ?
なんて言って、森井さんは目を細めてはにかむ。