ありのままの、あなたが欲しい。
「ゆりあも仕事中でしょ?」


「うん、今昼休み!せっかくだから夏芽んトコのお弁当食べようと思って」



ニッと笑って、お惣菜コーナーへとスタスタ歩いていくゆりあ。


いつもこうやって何気に気を遣ってくれるんだよね。



お店に貢献してくれるゆりあに感謝しつつ、持ってきたお弁当とお茶をスキャンしてレンジで温める。



「それでさ、明日久々にランチ行かない?」



お財布の中の小銭を漁りながら、ゆりあが言った。


明日は土曜日で私も休み。だけど…



「…ゴメン、せっかくだけどやめとくよ。
節約しなきゃいけないし、明日はマナも家にいるし」


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