ありのままの、あなたが欲しい。
若い頃は私もよく友達の家で盛り上がって、そのまま泊まっていったことはあったけど…


大人になって、しかも母親になると、どれだけ周りに迷惑をかけてたかってことがよく分かる。


でもショージさんも若そうだし、たまにはこんなことがあっても仕方ないか。


私の部屋の前を通り過ぎていく男女の声を聞きつつ、そう思っていると。



『嫌っっ!』


──ドスンッ!



「っ!?」



突然女の叫ぶ声と、床に何かを落としたような音と振動が響いた。


ギョッとした私は、思わずショージさんの部屋の方を振り向く。



“イヤ”…って言ったよね?今…

それにあの音……


まさか変なコトしてんじゃないでしょうね?


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