ありのままの、あなたが欲しい。
洗濯物を片付けながらもなんだか気になって仕方ない私は、やめればいいのに壁の近くに寄ってしまう。


そして何故か正座をし、静かに耳を澄ませてみた。


しばらくすると──



『あん…ッ!』


…と、なんとも悩ましげな色っぽい声が聞こえて、慌てて壁から体を離した。



──やっぱり!?


でもまさか、あのショージさんが無理やり女の人を…!?



爽やか美男子の彼が野獣と化す姿を想像してしまい…

私は口元に手を当てたまま固まっていた。


その間も聞こえてくる甘い鳴き声…。



「…やめてよ~…!」



もう頭から離れなくなっちゃったじゃない!!


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