ありのままの、あなたが欲しい。
はぁー…と深いため息をつきながらリビングに座り、ローテーブルに肘をついて頭を抱える。


全く寝れそうにない。

ただでさえ寝付きが悪いのに…。



こんな時はどうしても薬を頼ってしまう。


棚の引き出しに手を伸ばし、“睡眠薬”と書かれた紙袋を取り出そうとして少し迷い…


やっぱりこんなことで使うのは止めようと、それを取り出さずに引き出しを閉めた。



私はかれこれ3年前から、度々この薬のお世話になっている。


不眠症気味で、なかなか寝付けなかったり、夜中に目が覚めてそのまま眠れないことがあるから。


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