僕のお母さん2
ルミさんは、仕事着を着ていて、疲れ果てていたようだった。今日、締め切りだったのに、よくあの状況で仕事なんかいったよな……





「ああ、椿。部屋にいたの。ただいま。」





ルミさんはフラフラと立ち上がって、リビングに向かおうとしていた。そこに、松本……裕貴がルミさんの前に立った。ルミさんは、驚いたように裕貴のことを見た。





「はじめまして。松本裕貴です。お邪魔してます。」





そういって、裕貴はルミさんにお辞儀をした。ルミさんは裕貴のとこを、驚いたように見ていたけど、やがてニッコリと笑って言った。





「あら、椿の友達?椿、友達家に呼んだこと無かったから、よかった。友達いないのかと思ってたよ。えーっと、裕貴くん?佐藤留美です。よろしくね。」





ルミさんは、裕貴に笑いかけた後、僕の部屋をのぞいた。





「椿の部屋は寒いから、リビングにおいで。それと、ふふふ……二人とも、チョコレート持ってきな。」





僕と裕貴は二人、目を合わせて顔を赤くした。ルミさんがさっき、僕の部屋をのぞいたのは、チョコレートを見つけるためだったのか……。僕と裕貴は、渋々手にいっぱいのチョコレートを持って、リビングに行った。




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