僕のお母さん2



僕が、口下手の無口なところは、クラス全員公認している。だから、多少話さなかったり、反応が薄くても、みんな何も言わない。前の学校でも、そういう風にしてれば、良かったのかな……





「それより、佐藤……お前、前の学校で女子から、チョコ貰ったことあるか?」





なんか、デジャヴだろうか……さっきも、こんな会話したような。目の前ないるのは、クラスの男子、松本だ。今のところ、こいつと一番仲がいい。松本は、僕の性格をよく理解してくれている、能天気だけど、優しくて、気が利くいいやつだ。





「あ、義理なら貰ったことあるけど……なんで、そんなこと聞くんですか?」





僕は、どうやら、敬語が自然に出るようになってるらしく、松本や他のやつにも、敬語を使ってしまうときがある。松本は、全然気にしていないようだ……





「馬鹿やろう!義理はな、貰ったってうちに入らないんだよ……俺だって、義理なら沢山貰うよ。でもな、本命って貰ってみたくないか?」





松本は、手振りをいれて、熱烈に話始める。ルミさん……こいつこそ、貰ってるの、本当は全部本命なんじゃないですか?松本は、能天気だが、顔は凄いカッコいいと、男の僕から見ても思う。





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