僕のお母さん2
僕は、まだボスの質問に答えず、ボーッとしていた。だっていきなり過ぎる。クッキーとチョコ……どっちが好きなんだろうか……ボスは、僕のことをじっと見て、まだ答えを待っているようだ。
「えーっと、どちらでもいいです。」
僕は、別にどっちの方が好きとかは無かったから、どちらでもいいと言った。ボスは満足そうに頷きながら、どこかへ行ってしまった。僕は、そのときはただ首をかしげることしか無かった。
その二日後。
「……ルミさん。おはようございます。」
僕は、眠い眼を一生懸命あけて、ルミさんに挨拶をした。いつもなら、苦笑いして僕に挨拶してくれる、ルミさんも今日はとても眠そうだ。テーブルには、ちゃんと朝ごはんが用意してあるが、作った本人は、イスに座ってウトウトしていた。
「ルミさん、昨日は徹夜だったんですか?」
ルミさんの部屋が少し開いていて、見たら床に沢山の紙が落ちていた。どうやら、締め切り間近らしい。大丈夫かな……今日も明日も図書館の仕事は、あるはずなのに……
「あ、まあね。締め切りが、今日でさ。間に合わないかと思ったよ。」