不思議の国のお姫様

＊再会

ん～
もう朝か、今何時だろ....
ん？

７時...５３分...？

｢あーー！！！遅刻ぅぅー｣
やばいっ！目覚ましなったか？

｢急がないと...！｣

えっとまず制服！
えっとどうやって着るんだ...？
ブレザーなんて初めてだよぉ。


ガチャッ
やばい、入学式から遅刻とかありえないって！

走れー、走るんだ奏！

プップー

ん？
なに？！
このデッカイ車...

｢遅刻？乗りなよ｣

｢えっ...と？｣
これは乗って良いのかな？
知らない人について行っちゃダメってお父さんに言われたし...

｢大丈夫、誘拐なんてしないよ俺もお前と同じ麗蘭高校だし｣

おっ！同じ学校の人！これは安心だね？

じゃあ遠慮なく...

ガチャッ

｢どうぞ｣

うわ、ドア開けてもらったよ...
｢どっどうも...｣

この人何者よ？
まだ高１だってのにリムジンに運転手かよ...

｢あっあの...｣

｢どした？｣

わぁイケメンだよ、王子様みたいだな。

｢あなたも遅刻ですか？｣

｢俺が遅刻？そんなわけないだろ｣

｢じゃぁなんでこんな時間に...？｣

｢ん？それは朝起きて準備してたらこんな時間だったんだよ｣

それって遅刻じゃぁ...

｢蓮様、到着いたしました｣

｢じゃぁ行くか、遅刻女｣

｢遅刻女？！｣

なによ遅刻女って！
まぁ遅刻はしたけど...

｢はやくしねーとＨＲ終わるぞ｣

｢ちょっと待ってよー！｣

置いてかないでよー！
って早っっ
もうドコ行ったのよ...


待てよ...
ここはドコだ？
これって完全に.....

迷ったぁぁぁぁぁぁぁ！

ここどこよぉぉ（泣