不思議の国のお姫様
「どっどうも...」

「うわっ...レベル高っ」

「隣の子は...間宮さんだっけ?」

「はい、そうですけど...?」

菖蒲のことも知ってるんだ...
可愛いもんね?
そりゃ噂になるか。


「てか木下さんって入学式の時大声で叫んでた人じゃん」
うわお。
なんかあたしって有名人になっちゃった?!

そんな事考えてたら菖蒲が、

「蓮~、今日奏の家行くよね~?」
えええっ?
ちょっとちょっと聞いてないよ!

「菖蒲?なに言って...」

「お~!奏ちゃん久しぶりぃーー!!」
ぎゅぅー

ぎゅぅ?!

なにしてんのこの人ぉーー!

「ちょっ...放してくださーーい!」

スルッ
まったく初対面でぎゅぅって...

「奏ちゃん、忘れちゃったのー...」

「え?」

忘れちゃった...?
「奏、柊だよ?」

「柊?!うそっ!」
柊、こんなに大きくなったのね...
あたしが引っ越す前はあたしより小さかったのに。

「じゃあこっちがなつ...?」

「....おう、久しぶり」

うわーこちらもでっかく育って...
しかも2人もイケメンだな。

菖蒲も可愛いし、あたしが一緒にいていいもんかな?

「...じゃっ今日はみんなで一緒に帰ろうね」
「うん!奏ちゃんと帰るのめっちゃ久しぶりー!!」


今日は騒がしくなりそうだね!!
なんかすごく楽しみになってきたな。



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