聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「まあ、それはそうなんだけどね……他の生徒にバラされても困るし」
と、雪さんは少し落ち着きを取り戻す。
でもこの切羽詰った状況の時に、それくらいで治まる雪さんじゃない。
「でもね、いくらなんでも候補すらいないのはどうかと思うわけ!」
「まあ、それは……そうですね」
ああ! 頼みの蓮先輩も雪さん側に!?
「……そういうわけなので、候補くらいは見繕っていてくださいね?」
その言葉は、蓮先輩的には中立の立場で言ったんだろうけど、あたしからすれば雪さん側に行ったのと変わりなかった。
「でも、本当にナイトって必要なんですか?」
あたしは思い切って聞いてみる。
ナイトがあたしに必要なのか。
それがあたしがナイトを選ばない理由でもあったから。
「当たり前でしょう!? ナイトがいなかったらあたしと怜はとっくに女だってバレてたわよ」
「そうよ。他の生徒に襲われそうになった事、何度もあるわ」
何を当たり前な事を。といった感じで、二人続けて答えた。
「だって、それは雪さんと怜さんがキレイだからで……あたしはどう頑張ってもキレイになんかなれませんもん」
だからナイトがいなくても大丈夫だと思う。と暗に伝える。
と、雪さんは少し落ち着きを取り戻す。
でもこの切羽詰った状況の時に、それくらいで治まる雪さんじゃない。
「でもね、いくらなんでも候補すらいないのはどうかと思うわけ!」
「まあ、それは……そうですね」
ああ! 頼みの蓮先輩も雪さん側に!?
「……そういうわけなので、候補くらいは見繕っていてくださいね?」
その言葉は、蓮先輩的には中立の立場で言ったんだろうけど、あたしからすれば雪さん側に行ったのと変わりなかった。
「でも、本当にナイトって必要なんですか?」
あたしは思い切って聞いてみる。
ナイトがあたしに必要なのか。
それがあたしがナイトを選ばない理由でもあったから。
「当たり前でしょう!? ナイトがいなかったらあたしと怜はとっくに女だってバレてたわよ」
「そうよ。他の生徒に襲われそうになった事、何度もあるわ」
何を当たり前な事を。といった感じで、二人続けて答えた。
「だって、それは雪さんと怜さんがキレイだからで……あたしはどう頑張ってもキレイになんかなれませんもん」
だからナイトがいなくても大丈夫だと思う。と暗に伝える。