聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
第七章 転校生と文化祭準備


 黒斗との旅行はちょっとしたハプニングもあったけど、それ以外は楽しく過ごすことが出来た。


 久しぶりにずっと二人っきりでいられたし、久しぶりに……その、エッチも出来たし……。

 そのせいか黒斗も機嫌が良かった。


 ……やっぱり黒斗、スケベだよね……。


 あたしはそのときのことを思い出すだけで恥ずかしいのに、黒斗ってばわざと思い出させるかのように話しかけて来るんだもん。


「ベッドの中の友はいつも以上に可愛いよな」
 とか。

「やっぱり俺、友の感じてるときの顔一番好きだ。声もプラスになるとサイコーだな」
 とか……。

 
 その台詞を聞いているだけでも恥ずかしくて、「もうやめてよぉ……」と顔を赤くして訴えると――。


「お前その顔ヤバ過ぎ。抱きたくなるじゃねーか」


 なんて言ってくるし……。



 本気で身が持たないっちゅーねん!!



 …………まあ、そんなんでも旅行が楽しかったのは変わりない。

 けど、絶対黒斗の方が何倍も楽しんでた気がする。



 まあ、唯一不満だったのはあの男。

 黒斗の前であたしの唇を奪って行ったあの小悪魔!

 今度会ったらただじゃおかないんだから!

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