聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「黒……斗?」

「友、お前その顔ヤバすぎ……。ここが学校じゃなかったら無理矢理でもヤってただろうな……」


 その言葉を聞いてホッとした。

 少なくとも今ここでHはしないってことだから。


 やっぱり流石に学校ではね……。

 しかもここ、屋上だから夏はかなり暑いし。


 しかも今は、別の意味でも熱い……。



「それとも友はしたかったか?」

 なんて心まで犯されそうな微笑みで言われるし……。


「そんなことなっ――」

 否定しようとした言葉は口付けで遮られる始末。

 太陽から来る熱よりも、その光を浴びてさらに熱くなったコンクリートよりも、黒斗の舌は熱かった。

 熱くて、それに触れているあたしまで溶かされそうで……。


「んっ……ふぁ……」

「イイ顔。本当にしたかったんじゃねぇの? ……こんなに敏感になって……」

 そう言った黒斗の左手が、脇腹から上に上がり胸の上にきた。


「あっ……」

 ベストの上からだし、刺激はほとんど伝わってこないはずなのに、あたしの身体は反応を示す。


 そんなあたしに黒斗はフッと笑う。

「ホントお前感度良すぎだよな」

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