聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
腹黒発動
その日の放課後、雪さんと怜さん、そして辰也先輩と蓮先輩に黒斗の事を紹介した。
「ああ! 君が黒斗君か。噂は聞いてるよ」
紹介してすぐにそう言い出したのは雪さんだった。
「私も知っているわ。お噂はかねがね」
続けて怜さんが言う。
「え? 何で知ってるんですか? 噂って?」
そう聞いたあたしに答えたのは、当人達ではなく辰也先輩と蓮先輩だった。
「運動神経がよくて、色んな運動部が取り合ってるってもっぱらの噂」
そう答えたのは辰也先輩。
そして次に答えたのは蓮先輩。
「それに先生方からの信頼も篤(あつ)いよ。まだ入学して一月も経っていないのに、先生方からは名前も覚えられてて、しかもしっかりしてて頼りがいがあるとか言われてるしね」
わー、そんなに凄かったんだ。
そんな人があたしのナイトになってくれるなんてちょっと信じられなかった。
「先輩達、その噂尾ひれついてませんか? 俺、そこまで凄くないですよ」
ちょっと恥ずかしそうに黒斗が言った。
「またまたーそんな謙遜しなくていいのに」
そう笑った雪さんは、次に少し表情を変えて続ける。
「ああ! 君が黒斗君か。噂は聞いてるよ」
紹介してすぐにそう言い出したのは雪さんだった。
「私も知っているわ。お噂はかねがね」
続けて怜さんが言う。
「え? 何で知ってるんですか? 噂って?」
そう聞いたあたしに答えたのは、当人達ではなく辰也先輩と蓮先輩だった。
「運動神経がよくて、色んな運動部が取り合ってるってもっぱらの噂」
そう答えたのは辰也先輩。
そして次に答えたのは蓮先輩。
「それに先生方からの信頼も篤(あつ)いよ。まだ入学して一月も経っていないのに、先生方からは名前も覚えられてて、しかもしっかりしてて頼りがいがあるとか言われてるしね」
わー、そんなに凄かったんだ。
そんな人があたしのナイトになってくれるなんてちょっと信じられなかった。
「先輩達、その噂尾ひれついてませんか? 俺、そこまで凄くないですよ」
ちょっと恥ずかしそうに黒斗が言った。
「またまたーそんな謙遜しなくていいのに」
そう笑った雪さんは、次に少し表情を変えて続ける。