聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「もちろん、契約するとなれば今までのようにはいかないわ。この仕事を請けるならもうデビューも決まったようなものだし、鳴海くん以外からもオファーが来る可能性がある……」
「学園に行けない日もあるってことだよね……」
あたしの呟きに、お母さんは躊躇(ためら)いもなく「そうよ」と答えた。
学園に来れない日もある……。
それはつまり、皆や黒斗に会えなくなる時間が多くなるってことだ。
黒斗と離れている時間が多くなる?
そんな……あたし、側にいるって言ったのに。
そんな風に迷っているあたしに、お母さんは「だから」とまた話し始めた。
「だからちゃんと考えて決めて。中途半端な気持ちで始めたって潰れるのは目に見えてるわ」
「自分で決めていいの?」
今まではあたしの意志聞こうともしなかったのに……。
「当たり前でしょう? 今まで何度も契約しなさいとは言ってきたけど、無理矢理にはしなかったわよね? それはあんたが自分からやる気になってくれるのを待ってたからなのよ?」
お母さんがそこまで言ったとき、学園長があたしのお茶を持ってきてくれる。
でも、あたしはお母さんの言葉に軽く衝撃を受け、学園長にお礼を言うのさえ忘れていた。
そんなあたしにお母さんは言う。
「学園に行けない日もあるってことだよね……」
あたしの呟きに、お母さんは躊躇(ためら)いもなく「そうよ」と答えた。
学園に来れない日もある……。
それはつまり、皆や黒斗に会えなくなる時間が多くなるってことだ。
黒斗と離れている時間が多くなる?
そんな……あたし、側にいるって言ったのに。
そんな風に迷っているあたしに、お母さんは「だから」とまた話し始めた。
「だからちゃんと考えて決めて。中途半端な気持ちで始めたって潰れるのは目に見えてるわ」
「自分で決めていいの?」
今まではあたしの意志聞こうともしなかったのに……。
「当たり前でしょう? 今まで何度も契約しなさいとは言ってきたけど、無理矢理にはしなかったわよね? それはあんたが自分からやる気になってくれるのを待ってたからなのよ?」
お母さんがそこまで言ったとき、学園長があたしのお茶を持ってきてくれる。
でも、あたしはお母さんの言葉に軽く衝撃を受け、学園長にお礼を言うのさえ忘れていた。
そんなあたしにお母さんは言う。