聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
 あたしは、雪さん達と同じ光輝く場所に行きたい!


 もちろん光ばかりじゃないことだって知ってる。

 嫌なことだって味わうはずだ。


 でも……それでもあたしはこの仕事をしてみたいと思った。


 あたしを撮りたいと。

 あたしを必要だと言ってくれる人からのオファーだから。



 だから、この鳴海さんの仕事を請けてモデルとしてデビューしたいと思った。

 思いは、考えれば考えるほど強い決意になる。


「あたしは、芸能界で生きて行きたい……」


 ポツリと呟いた言葉は心に沁みて、揺るぎない決意になった。





 ただ……。


 ただそうなると一つだけ心配なことがある。


 黒斗のことだ……。


 体育祭のあの日、あたしは黒斗に側にいると言った。

 側にいて、黒斗の光になるって……。


 この仕事を請けてモデルになるってことは、黒斗との約束を破ることになるのかな……?

 ……分からない……。


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