聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「ひゃあ!?」

 何度もあたしを抱いている黒斗の指は、すぐにあたしに熱を与える。


「やだ、黒斗……。話、まだ終わって――」

 その言葉は口付けによって最後まで言えなかった。


 舌が絡み合い、息苦しくなったあたしは脳まで溶かされているかのように熱くなる。

 しばらくして糸を引きながら離れた唇。

 酸素を求めて何も言えないあたしに、黒斗は静かな怒りを湛えて告げた。


「その話はもう聞かない……。お前は俺の側にいるんだ。……離れるなんて、絶対許さない……」

 そうして黒斗はまたあたしの唇を塞いだ。




 その日、あたしは黒斗に優しくされつつも、無理矢理体を開かされた……。




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