聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「友は諦めるけど、代わりにお前の妹は必ず貰うからな」
そう言うと、拓馬はすぐさま由理香ちゃんの方へと走って行ってしまった。
「は? なっ、ちょっと待て!?」
慌てて黒斗が引き止めるけど、もう二人は声の届かない所まで行ってしまっている。
由理香ちゃんもブラコンだけど、黒斗も何気にシスコン気味だよね。
あたしは黒斗の慌て様にフフッと笑ってしまった。
あたしと黒斗以外いなくなって、あたしは黒斗を見上げた。
「黒斗。あたし、これからお母さんの事務所に行こうと思うの。先帰ってる?」
そう、今日はモデルの仕事をするかどうかを決めるために与えられた期間の最終日。
黒斗にも許しをもらえたから、今日の弘樹とのデートが終わったら行こうと決めていた。
「いや、俺も用事あるし行くよ」
「へ? お母さんの事務所に?」
「ああ」
黒斗はそう一言答えただけで、後は何も言わなかった。
何の用事があるって言うんだろう?
疑問に思いつつも、あたしは深くは聞かなかった。
どちらにせよ着けば分かると思ったから。
「じゃあ行こうぜ。俺場所知らねぇんだ。案内してくれよ」
黒斗に促され、あたしは「分かった」と返事をして歩き出す。
歩きながら自然と手を繋ぐ。
あたし達はそのまま、お母さんの事務所へと向かって行った。
そう言うと、拓馬はすぐさま由理香ちゃんの方へと走って行ってしまった。
「は? なっ、ちょっと待て!?」
慌てて黒斗が引き止めるけど、もう二人は声の届かない所まで行ってしまっている。
由理香ちゃんもブラコンだけど、黒斗も何気にシスコン気味だよね。
あたしは黒斗の慌て様にフフッと笑ってしまった。
あたしと黒斗以外いなくなって、あたしは黒斗を見上げた。
「黒斗。あたし、これからお母さんの事務所に行こうと思うの。先帰ってる?」
そう、今日はモデルの仕事をするかどうかを決めるために与えられた期間の最終日。
黒斗にも許しをもらえたから、今日の弘樹とのデートが終わったら行こうと決めていた。
「いや、俺も用事あるし行くよ」
「へ? お母さんの事務所に?」
「ああ」
黒斗はそう一言答えただけで、後は何も言わなかった。
何の用事があるって言うんだろう?
疑問に思いつつも、あたしは深くは聞かなかった。
どちらにせよ着けば分かると思ったから。
「じゃあ行こうぜ。俺場所知らねぇんだ。案内してくれよ」
黒斗に促され、あたしは「分かった」と返事をして歩き出す。
歩きながら自然と手を繋ぐ。
あたし達はそのまま、お母さんの事務所へと向かって行った。