聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「ああ! そっか、シップシップ!」
笑われた事に怒りもせず、慌ててシップを探し始める高志。
あたしはそんな高志を呆れ笑顔で見ていた。
高志はしょっちゅう腹の立つことを言うけれど、本当は友達想いの優しいやつだよね。
こういうとき、それを実感する。
「あ、あった!」
シップを見つけたらしい高志が戻ってくる。
「腕出せ、貼ってやるよ。どっちだ?」
「いいよ、自分で貼れる」
「でも貼りづらいだろ?いいから出せよ」
そう高志が言うから、あたしはその言葉に甘える事にした。
左腕を出してシップを貼ってもらう。
貼りながら高志は「そういえば」と思い出したように話し出した。
「さっき弘樹も部活抜け出して見舞いに来たぜ。後で礼言っとけよ」
弘樹もわざわざ来てくれたんだ……。
「ああ、分かった」
弘樹はちょっと心配性すぎるところがあるから、後で電話でちゃんと伝えておこう。
「よし、位置大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
高志に礼を言うのは照れ臭かったけど、やってもらったんだから言わないとね。
あたしが照れながらも礼を言うと、高志は何故か目を見開いて固まってしまった。
笑われた事に怒りもせず、慌ててシップを探し始める高志。
あたしはそんな高志を呆れ笑顔で見ていた。
高志はしょっちゅう腹の立つことを言うけれど、本当は友達想いの優しいやつだよね。
こういうとき、それを実感する。
「あ、あった!」
シップを見つけたらしい高志が戻ってくる。
「腕出せ、貼ってやるよ。どっちだ?」
「いいよ、自分で貼れる」
「でも貼りづらいだろ?いいから出せよ」
そう高志が言うから、あたしはその言葉に甘える事にした。
左腕を出してシップを貼ってもらう。
貼りながら高志は「そういえば」と思い出したように話し出した。
「さっき弘樹も部活抜け出して見舞いに来たぜ。後で礼言っとけよ」
弘樹もわざわざ来てくれたんだ……。
「ああ、分かった」
弘樹はちょっと心配性すぎるところがあるから、後で電話でちゃんと伝えておこう。
「よし、位置大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
高志に礼を言うのは照れ臭かったけど、やってもらったんだから言わないとね。
あたしが照れながらも礼を言うと、高志は何故か目を見開いて固まってしまった。