聖石学園~意地悪で腹黒のナイト様~
「何でいるの? 黒斗」
「よく分かったな?」
あたしの呼びかけに、黒斗が階段の上のほうから現れた。
わざわざ回り込んで来たらしい。
教室で待っててって言ったのに……。
あたしは呆れながらも黒斗の質問に答える。
「何でだろ……最近ずっと一緒にいるからかな? 何となく黒斗の気配が分かるようになったみたい」
「……気配、ね……」
黒斗は目を細めて少し不機嫌そうな表情を作った。
でもその表情も、階段を下りてあたしの近くに来た頃には消えていた。
「それにしても……まさかあの高志がお前を好きになるなんてな」
「うん、びっくりだよ……ホント……」
高志、きっといっぱい悩んだよね……。
男好きになったと思ってるんだから。
それでいて好きだってことを覚えていてくれるだけでいいなんて、そう簡単に言えることじゃないよね……?
あたしはやっぱり罪悪感を感じずにはいられない。
これからも女だってことを隠して高志と友達でいる事を考えると更にだ。
そうして考え込んでいると、黒斗に顎を掴まれ目を合わせられた。
「そんな儚げな顔して……お前本当に高志のことが好きなんじゃねぇの?」
「は?」
思ってもいなかった事を言われて、変な顔で聞き返した。
「そういえば昨日ファーストキス奪われてたときも抵抗して無かったもんな」
それ、昨日も違うって言ったのに!
「よく分かったな?」
あたしの呼びかけに、黒斗が階段の上のほうから現れた。
わざわざ回り込んで来たらしい。
教室で待っててって言ったのに……。
あたしは呆れながらも黒斗の質問に答える。
「何でだろ……最近ずっと一緒にいるからかな? 何となく黒斗の気配が分かるようになったみたい」
「……気配、ね……」
黒斗は目を細めて少し不機嫌そうな表情を作った。
でもその表情も、階段を下りてあたしの近くに来た頃には消えていた。
「それにしても……まさかあの高志がお前を好きになるなんてな」
「うん、びっくりだよ……ホント……」
高志、きっといっぱい悩んだよね……。
男好きになったと思ってるんだから。
それでいて好きだってことを覚えていてくれるだけでいいなんて、そう簡単に言えることじゃないよね……?
あたしはやっぱり罪悪感を感じずにはいられない。
これからも女だってことを隠して高志と友達でいる事を考えると更にだ。
そうして考え込んでいると、黒斗に顎を掴まれ目を合わせられた。
「そんな儚げな顔して……お前本当に高志のことが好きなんじゃねぇの?」
「は?」
思ってもいなかった事を言われて、変な顔で聞き返した。
「そういえば昨日ファーストキス奪われてたときも抵抗して無かったもんな」
それ、昨日も違うって言ったのに!