【短編】先生彼氏
圭兄は、ホッとした顔をして
うちを抱きしめた。
「よかった…」
でも、何か大事なこと
忘れてる気する……。
「「あ…」」
うちと圭兄は、同時に声をあげた。
うちらは、知り合いやけど
周りから見たら確実に
『教師と生徒』という立場一。
どないしよう…?
うちの考えてるんがわかったみたいに
腕の力を強くして
「教師と生徒やから、大変なこともある。
それでも俺は、渚をもう離したくない」
圭兄の声、めっちゃ真剣……