【短編】先生彼氏
でも、ヤキモチ妬いても
いちいち言うたらアカン……
だって、女の子は勉強聞いてるねんもん。
教師は、勉強教えんのが仕事やもんな。
うちが我慢せな。
「あ。渚ちゃん……真田くん」
唯子が指差す方向には、真田 洋……。
元カレや……。
うちのクラスに何か用なんやろか?
あ。目合った。
「渚!」
え、うち?!
唯子も、驚いた顔をしている。
うん、まさかうちやとは思わんもん。
洋は、うちの机の前に来ると…
「俺とやり直そう?」
突然、そんなことを言った。