【短編】先生彼氏



でも、おかげで助かった…!


「あ、今行きます。
洋、ごめんやけど、諦めてほしい」


うちは、それだけ言って
圭兄のあとをついていった。


数学準備室に入ると
圭兄は、当たり前の様に鍵を閉めた。


「圭兄、ありがとう。助かったわ」


うちは、お礼を言ったのに
圭兄は何故か怒っていて


「渚、あれとどういう関係?」


咄嗟に聞かれた質問に、うちは戸惑ったけど


「元カレ…」


と、答えた。


「ヨリ戻すん?」


「は?何でよ。うちの彼氏は圭兄やろ?」


うちは、圭兄の目を見て言ったった。



< 29 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop