【短編】先生彼氏
でも、おかげで助かった…!
「あ、今行きます。
洋、ごめんやけど、諦めてほしい」
うちは、それだけ言って
圭兄のあとをついていった。
数学準備室に入ると
圭兄は、当たり前の様に鍵を閉めた。
「圭兄、ありがとう。助かったわ」
うちは、お礼を言ったのに
圭兄は何故か怒っていて
「渚、あれとどういう関係?」
咄嗟に聞かれた質問に、うちは戸惑ったけど
「元カレ…」
と、答えた。
「ヨリ戻すん?」
「は?何でよ。うちの彼氏は圭兄やろ?」
うちは、圭兄の目を見て言ったった。