大好きでした。
絡んできた桜校の人は4人。
こっちは2人。
相手は高校生だし負けるに決まっている。



「先輩…。」


「大丈夫だ。」



先輩は桜校の人を睨んだまま私を背中に隠した。


「おいおい。あんま調子にのんなよ?こっちが大人しくしてるからってよ?」

「お前みたいな奴は一瞬で終わるんだからよ?」



下品に笑う桜校の人を睨みながら逃げる隙を探している。
このままじゃ、きっと私も信太先輩もヤられてしまう。

不安になって信太先輩の制服をぎゅっと握りしめた。
そんな私に気づいて後ろを向いた先輩は微笑んでぎゅっと私の手を握りしめてくれた。



「おい!!スカしてんじゃねぇぞ!?」


「キャッ!?信太先輩!!」


「っ!!…たく急に殴りかかるなんて卑怯な奴等だな。」



殴られた信太先輩は倒れたけど睨みを止めない。
信太先輩も勝ち目がないのは分かっているはずだ。

なのに起き上がって殴ってきた桜校の人を殴り返した。

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