大好きでした。

｢ぃゃ…。助けてよ!!お兄ちゃん!!｣


｢お前兄貴いるのか？｣


｢大丈夫だ♪安心してな？俺たちの方が強いから♪｣

｢この子が可哀想だろ～？｣


｢｢｢｢ギャハハハハ!!｣｣｣｣


下品に笑いながら肩を抱いている男がこの中で一番強いんだろう。

お兄ちゃん!!
助けてよ!!このままじゃ信太先輩が…。


お兄ちゃんに届かないって分かってても届いてって強く願えば届くと信じて叫んだ。



｢助けて!!お兄ちゃん!!｣


シーンと静まり返って｢何を叫んでも誰も助けてくれないよ？｣って笑いながら腕を掴まれたときにもうダメだと思った。

思った瞬間…



｢こいつに触れるな。｣


｢誰の妹に手ぇ出してんだ？｣



という二人の男の声がした。
腕を掴んでいた男が苦しそうな声をだし離れた。