大好きでした。

｢蓮、大丈夫か？｣


｢遅くなって悪かったな？陣、蓮を頼む。俺は、あの馬鹿どもを殴り倒してくる。｣


｢はい。蓮あっちに行こう。｣



ガタガタしている私の体を支えて信太先輩のところに向かった。



｢おい。信太。しっかりしろ。｣



そう言いながら信太先輩の体を揺すったら信太先輩が小さい声で話した。


｢陣…。蓮…は？｣


｢無事だ。お前のおかげでな。｣


｢そっ…か…。よかっ…。｣


｢おい!!信太!!｣



それだけ言って信太先輩は気を失った。
お兄ちゃんがすぐに来て病院に向かった。



｢意識はまだ戻りませんが命に別状はありませんから大丈夫ですよ。｣



そう言ったお医者さんに安心して信太先輩が眠る病室に入った。



｢よかった。｣


｢蓮。お前に怪我は？｣


｢大丈夫。信太先輩が守ってくれた。｣



そう言ってからハッとした。
確か抵抗したときに右のほっぺを叩かれた。
赤くなってなかったらどうしようとも思ったけど納得してくれたようでバレることはなかった。

叩かれたって思い出してから右のほっぺがヒリヒリし始めた。
少しずつ痛くなるほっぺに苛立ちを感じながらもお兄ちゃんと一緒に家に帰ってまた明日信太先輩のところに来ることになった。


家に帰ってお風呂に入ると右のほっぺが若干赤くなってた。
シャワーを当てるとヒリヒリ痛んだ。



｢お風呂上がったら氷あてよ。｣



早めにお風呂から上がって髪を乾かして台所に向かった。


リビングを通って台所に行こうとしたらお兄ちゃんの友達が来ていた。



｢こんばんは。｣


｢｢｢こんばんは～!!｣｣｣



挨拶をすると満面の笑みで返された。
だからニコッと笑って台所に行って氷を袋に詰めた。