大好きでした。
「何が疲れんだ。」


「何もかもよ。」


「何もかもってなんだ。」

「もういいでしょ。一人にしてよ。」



皆がいなくなって少しずつ冷静になってくる。

でも怒りは収まることはない。



「俺と話してると疲れるってなんでだ。」


「もういいじゃない。ほんとに一人にして。」


「よくねぇ…。疲れるってなんだ。」


「しつこい!!」



あまりのしつこさに嫌気がさしてきた。



「疲れるってなんだ。」


「しつこいとこと、ウザいとこと、干渉してくることと、馬鹿なとこだよ!!」

「………。」


「馬鹿だから桜校なんて行くのよ!!もういいでしょ!?出てってよ!!」



私が言った言葉にお兄ちゃんは絶句した。
驚いた顔をしたまま固まっている。



「お前…。今なんて言った?」


「は!?」


「お前今なんて言った!!」

「何が!?どっからよ!?」


「疲れる理由だよ!!もう一回言ってみろ!!」


「だから!!しつこいとこと、ウザいとこと、干渉してくることと、馬鹿なとこだよ!!」


「その次だ!!」


「馬鹿だから桜なんて行くのよ!!」


「お前…それ本気で言ってんのか?」


「本当のこと言ってんでしょ!?なんか間違ってる!?」

「お前、それ海鈴達の前で言えんのか!?」


「海鈴君達は関係ないでしょ!?」


「いいから言えんのか!?」

「意味わかんないよ!!もうお兄ちゃんなんて嫌い!!大ッ嫌い!!」



そう言った私を見てお兄ちゃんは一瞬だけ悲しそうな顔をした気がした。
でも強く拳を握りしめて私に低い声でいい放った。


「お前はもう妹でも家族でもねぇ!!出ていけ!!」


「っ!?…出てくわよ!!」



そう言って携帯と財布だけを持って外に飛び出した。



「蓮ちゃん!?」



後ろで恋汰君が呼んでいたけど止まることなく走った。
いつの間にか陣先輩は帰っていた。

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